ミウラナオコ – 自分らしさを見つける

ココロにポッと明かりがともるようなイラストを描くイラストレーターのミウラナオコさんに、ご自身の創作スタイルなどについてインタビューしてきました。
カレンダーアートと共にお楽しみください。

Calendar Art

ミウラナオコ

ココロにポッと明かりがともるようなイラストを描くイラストレーターのミウラナオコさんに、ご自身の創作スタイルなどについてインタビューしてきました。
カレンダーアートと共にお楽しみください。

いろんなものをミックスしたい

— 12ヶ月を表現したカレンダーアート、とてもカワイイですね。
ナオコさんのイラストは、どこかホッとするというか、癒し系の不思議な世界観がありますよね。創作する上で、意識されているものはあるのでしょうか。

(ナオコ) いろんな文化をミックスして、現代の宗教画と呼べるようなものを創作できたらいいなと思ってるんですよ。
それは、使っている画材についても言えるんですけどね。

— いろんな画材をミックスして使うということですか。

(ナオコ) そうなんです。
例えばこのカレンダーアートは、透明水彩絵の具、アクリル絵の具、色鉛筆、コラージュ、ペンなどの画材をミックスして作ってるんですよ。普通は、どれか一つでやることが多いと思います。油絵なら油絵の具。透明水彩なら透明水彩の絵の具だけという感じで。
私はインスピレーションの赴くままに、形式にこだわらず、自由なスタイルでミックスして作ってるんです。

いろんなものをミックスしたい

— 12ヶ月を表現したカレンダーアート、とてもカワイイですね。
ナオコさんのイラストは、どこかホッとするというか、癒し系の不思議な世界観がありますよね。創作する上で、意識されているものはあるのでしょうか。

(ナオコ) いろんな文化をミックスして、現代の宗教画と呼べるようなものを創作できたらいいなと思ってるんですよ。
それは、使っている画材についても言えるんですけどね。

— いろんな画材をミックスして使うということですか。

(ナオコ) そうなんです。
例えばこのカレンダーアートは、透明水彩絵の具、アクリル絵の具、色鉛筆、コラージュ、ペンなどの画材をミックスして作ってるんですよ。普通は、どれか一つでやることが多いと思います。油絵なら油絵の具。透明水彩なら透明水彩の絵の具だけという感じで。
私はインスピレーションの赴くままに、形式にこだわらず、自由なスタイルでミックスして作ってるんです。

— ほんとですね、このカレンダーアートも、いろんな描き方がミックスされていて面白いですね。

(ナオコ) 実は私、正式な透明水彩の使い方というものを、習ったことがないんですよ。
だから、自分で描き方を見つけてきたというか、自由にいいとこ取りをしてきたというか。

— 独学ということでしょうか?

(ナオコ) そうなんです。独学ではじめたので、ほんと自己流です。
例えば水彩画を描く時は、紙が水分で歪まないように「水張り」という処理をするのが基本なんですけど、その方法を使ったのはわりと最近なんです(笑)
私の絵は、余白が多くて、しかも小さな紙を使うことが多いので、水張りをしなくても歪みが気にならなかったんですよね。透明水彩を使うことが多いんですけど、透明水彩では出せない色があるんですね。その時は、コラージュ、アクリル絵の具、色えんぴつ、ペンなどから表現したい色や質感を選びます。
枠にはまらず、いい特徴を取り入れて生かし合って、それで予想できないバランスのものが生まれてくる瞬間が面白いんです。

— そうやって、ナオコさんらしいスタイルが生まれていったんですね。20年前の作品なども見せていただいて気づいたんですけど、当時とほとんどテイストが変わってないですよね。

(ナオコ) そうなんですよね、自分でも改めて見て、ビックリだったんですけど。

自身のオリジナリティに気づく瞬間

— 実は僕の友人で、「自分らしいものが出てこない」って苦しんでる絵描きがいるんですよ。30歳ぐらいの人なんですけどね。
彼に、20年前からテイストが変わらないイラストレーターさんがいるって言ったら、すごい!って驚いてました。彼は自分らしさが見えないって、苦しんでるみたいなんです。

(ナオコ) いえいえ、私もずっと同じように思ってましたよ。私はこれ!っていうのがなくて、ずっと悩んでました。

— えっ!そうなんですか!?
それなのに、客観的に見ると、20年前から一貫性があるなんて、面白いですね。

(ナオコ) そうなの。だからたぶん、その方も、客観的に見れば個性が出てるはずだと思うんです。時が経ってからはじめて、一本の筋が見えてくるのかもしれませんね。私も自分の表現方法が1つに決まっていないことに悩んでいました。
でも逆に、「どんな表現手法でも私になっている」ということの素晴らしさに気づいたんです。そう気づいたのも最近なんですよ。

自身のオリジナリティに気づく瞬間

— 実は僕の友人で、「自分らしいものが出てこない」って苦しんでる絵描きがいるんですよ。30歳ぐらいの人なんですけどね。
彼に、20年前からテイストが変わらないイラストレーターさんがいるって言ったら、すごい!って驚いてました。彼は自分らしさが見えないって、苦しんでるみたいなんです。

(ナオコ) いえいえ、私もずっと同じように思ってましたよ。私はこれ!っていうのがなくて、ずっと悩んでました。

— えっ!そうなんですか!?
それなのに、客観的に見ると、20年前から一貫性があるなんて、面白いですね。

(ナオコ) そうなの。だからたぶん、その方も、客観的に見れば個性が出てるはずだと思うんです。時が経ってからはじめて、一本の筋が見えてくるのかもしれませんね。私も自分の表現方法が1つに決まっていないことに悩んでいました。
でも逆に、「どんな表現手法でも私になっている」ということの素晴らしさに気づいたんです。そう気づいたのも最近なんですよ。

— それに気づいたきっかけは何かあったのですか?

(ナオコ) 昔の作品を一気にすごい量を見て、気づきました。
それから、「ナオコさんらしい絵だね」って、みんなが言ってくれるからかな。

— それはきっと、続けていく中で、見えてくるものなのかもしれませんね。

(ナオコ) そうですね。一枚の絵を描いただけじゃ分からないんですよ。
たくさん描いて、たくさんの人達に見てもらって、たくさんの声を聞いてみてようやく気づくんだと思います。鏡を見るような感じで。
続けていれば、必ず何かが見えてくるんじゃないでしょうか。

— イラストレーターを目指す方々に、とても参考になる考え方ですね。ありがとうございました。

個展情報

2015年 ミウラナオコ個展 「FAMILY」を開催予定
期間:8月13日(木)~16日(日)
場所:茨城県日立市 「二等兵」(日立駅より徒歩3分)

Profile

ミウラナオコ
茨城県生まれ
22歳で、1年間N.Yに留学
25歳よりイラストレーターとして仕事を始める
2019年 茨城国体キャラクター『いばラッキー』をデザイン

主な取引先
アーク引越センター、三越、高島屋、パルコ、NHK出版、紀文、ハウスウェルネスフース、KUMON、東京ドームシティ、ベネッセ、学研、光村図書、東京書籍など

ミウラナオコ オフィシャルサイト

個展情報

2015年 ミウラナオコ個展 「FAMILY」を開催予定
期間:8月13日(木)~16日(日)
場所:茨城県日立市 「二等兵」(日立駅より徒歩3分)

Profile

ミウラナオコ
茨城県生まれ
22歳で、1年間N.Yに留学
25歳よりイラストレーターとして仕事を始める
2019年 茨城国体キャラクター『いばラッキー』をデザイン

主な取引先
アーク引越センター、三越、高島屋、パルコ、NHK出版、紀文、ハウスウェルネスフース、KUMON、東京ドームシティ、ベネッセ、学研、光村図書、東京書籍など

ミウラナオコ オフィシャルサイト

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